産後太りは骨盤の歪みが原因だった!?
出産のよって開いてしまったり歪んでしまった骨盤…。産後、骨盤が歪んだり開いたりした状態で生活していると、体の筋肉を正しく使えず姿勢や歩き方が悪くなります。その状態が続くと、腰痛や恥骨痛や関節痛など身体のさまざまな箇所に支障が出てきます。産後の代表的な症状としては、
- 腰痛
- 恥骨痛
- 関節痛
- 尿漏れ
- 冷え性
- 便秘
これらのトラブルは、骨盤の歪みによる腰や恥骨などへの過度な負担、子宮や膀胱など骨盤内の臓器位置の変化、血行の悪化などが原因で引き起こされることがあります。このため、産後の骨盤矯正により、骨盤が正しい位置に戻ることで、上に挙げた産後のトラブルの改善効果が期待できるとされています。
この記事では、
- いつ頃から骨盤矯正をするのおすすめのタイミング
- 骨盤矯正の効果
- 骨盤ケアグッズ
- 自宅で簡単にできる骨盤エクササイズ
についてご紹介させていただきます。
産後、骨盤がゆがむ理由
女性の骨盤は、妊娠するとリラキシンというホルモンが分泌され、恥骨結合と仙腸関節が徐々にゆるんで骨盤が開いていきます。これは、赤ちゃんが骨盤の中を通りやすいようにするためで、出産時には最大に開きます。
骨盤の歪みが産後太りの大きな影響に
出産により骨盤は開き、ゆがみが生じます。ある研究によると、出産後95%のお母さんに骨盤のゆがみが生じているといいます。骨盤をゆがんだまま放っておくと、産後太りの大きな原因に。骨盤がゆがんだままでは元の体型に戻すことはできません。しかし、骨盤を自分ひとりでケアすることは難しいので、専門知識のある施術院でメンテナンスをしてもらうのも一つの方法でしょう。
骨盤矯正は出産後2ヶ月目~6ヶ月目くらいから始めるのがベスト
産後の骨盤矯正のタイミングですが、実はあまり早すぎてもダメです。出産後2ヶ月目くらいまでを産褥(さんじょく)期といいます、出産直後ほど骨盤は柔らかく骨盤の矯正を行いやすい時期ではありますが、この産褥期は身体が出産前の身体に戻ろうとしています。この期間は外見では分かりにくいですが、ママの身体の中で子宮内に残っていた血液や内膜のかけらなどが体外へ排出されたり、赤ちゃんが出た後の体内部の状態を整えるため忙しく活動している時期なんです。そのためこの時期(産褥期)は出来る限り他の部分に負担がかかるような激しい運動は控え、強い刺激を身体に与えて疲労しないように注意し身体の回復に努めてください。
実際にこの時期、身体はだるくなりやすいのでゆっくり過ごして欲しいのですが、身体の中で起こっていることはご家族から分かりにくいです。この時期が終われば身体もだいぶ落ち着いてきますので、身体に無理のない範囲で運動をはじめたり、産後の骨盤矯正をはじめても良くなります。
逆に遅くなりすぎると骨盤周りや身体が硬くなってきやすいので矯正も時間がかかるようになってきますので、理想としては6ヶ月目くらいまでに開始がおすすめです。
産後骨盤矯正の効果
骨盤が正しい位置に戻ると、骨盤がずれていたことによる痛みが改善したり、内蔵も正常な位置で機能し、疲れにくくなる。などのメリットがあります。
また、骨盤が正常な可動範囲で動くことで、姿勢が良くなり、骨盤周りの筋肉の血行が良くなるため、基礎代謝が上がり、痩せやすい体になります。
そして姿勢が良くなることで悩まされていた腰痛や肩こりなどの改善にもつながります。その他にも、血液やリンパの流れがよくなることで肌は明るくなり、代謝が上がることで肌の状態も上向きになる。などの効果が挙げられます。
産後という身体の大きな変化の時期を上手に利用することで、女性は体を整え、体質を改善して、産前よりも健康に、より美しくなることも期待できます。
おすすめの骨盤ケアグッズ
産後の骨盤ケアに特化した商品は、細かい気配りが施されているものがたくさん。お腹に負担がかかりにくいデザインだったり、産後の身体を考慮した伸縮性のいい柔らかい素材を使用したりしています。出産でゆるんだ骨盤を整えながらも、産後の身体に負担のかからないデザインを選ぶのがおすすめです。
ワコール|産前&産後 骨盤ベルト
骨盤まわりの3つのポイントである仙腸関節〜大転子〜恥骨結合をサポートし、腰にやさしく快適なつけごこち。Y字構造でヒップをはさみ、ズレにくく、通気性の良い素材を使用し、着用時もムレにくく快適です。凹凸の少ない縫製仕様で肌あたりが優しくボーンもバックルも樹脂製で、着けココチも気にならないのが特徴です。
産前&産後 骨盤ベルト | こだわりの機能商品 | ワコールマタニティ (wacoal.jp)
ピジョン|妊娠中から使える骨盤ベルト
こちらは助産師が推奨するマタニティ用の骨盤ベルト。妊娠初期からの使用が可能なので、お腹が大きくなるにつれ恥骨や腰の痛みが気になりだした方にもおすすめです。お腹を締め付ける心配がなく、腰周りだけをしっかりと支えられますよ。ベルト幅が細めなので、お腹の大きくなった妊娠後期でも楽に着用可能。また、ヒップラインに合わせるだけでフィットするようになっているので、初めての方でも上手に着用できるでしょう。素材がやわらかく長時間着けていても痛くなりにくいのも特徴です。
骨盤ベルト【妊娠中~産後用】 妊娠中から使える骨盤ベルト | 商品情報 | ピジョン株式会社 (pigeon.co.jp)
自宅でできる骨盤エクササイズ
小さな子どもがいるとなかなか外出ができない…なんて方もいらっしゃるかと思います。骨盤矯正は自宅でも簡単に行うことが出来ます。ここからは、自宅で簡単にできる骨盤エクササイズ2種類をご紹介いたします。
膝倒し
- スタート姿勢は仰向けに寝転がり、膝を曲げましょう
- 両肩を床につけたまま、膝をゆっくりと左右に倒していきます ※倒せる範囲で行いましょう
- 肩が浮かないように注意して行いましょう。
- 左右10秒×3セットでトライしてみましょう!
骨盤シェイク
- 仰向けに寝て、膝を曲げます
- 手を伸ばして、指先が触れる位置にかかとをつきましょう
- お尻をキュッと引き締めて、上に持ち上げます
- 骨盤の前側の骨を左右交互に揺らしていきましょう
お尻は常に締めた状態をキープしましょう!
自分のペースで無理のない骨盤矯正を
骨盤矯正には、自分で簡単なストレッチを行う方法と、整体などへ通って施術してもらう方法と、ベルトやガードルなどの器具を使って行う方法があります。しかし、産後は無理をしないのが大切。体力が衰えて、肝心の育児がつらくなってしまっては元もこもないですよね。無理せず、楽しく骨盤矯正・骨盤エクササイズに取り組んでみてはいかがでしょうか?